パレルモ - Annabel (アナベル)
词:Annabel
曲:rionos
ひとりじゃ
何処にも行けなくって
逆さまの空を
指でかき混ぜる
見下ろした街が動いたって
継ぎ目のない昨日を
まだ引き摺ってる
泪はもう出ないね
でも足りない
足りないの
息をのむきみの残響
沈黙する夏の星が
矢のようにふたり襲っても
「手だけは離さないよ」って
そう
繰り返す日々の感傷
見上げた夜に謳うよう
漂白したこころのまま
幼さはときに悲しいって
広場が賑わう
午後の日差し
駆けて来る少女を
指に遊ばせる
見下ろした街は
わたしのもの
王様の帰りを
待つ毎日だけど
泪はもう出ないね
さあここから
逃げ出せ
ああ
息をのむきみの残響
沈黙した夏の星も
ふたりの背に耳を澄まして
行方を見守っている
そう
繰り返す日々の中で
悲しみさえ失くしていく
漂着したこころをいま
ひとつずつ拾い集め
欠けた思いへとかえす