校門の前で
「あれ ひさしぶり」ぎこちない笑顔
制服じゃなくて
似合わないスーツに照れあう帰り道
同窓会の夜 名前を呼び合って
あだ名で笑って 時間がほどけてく
置いてきたはずの 十七の心が
グラスの揺れに そっと浮かび上がる
先生の白髪に
「変わらないな」って 嘘をついたり
好きだった子の話
誰も触れないで 目だけ合わさない
同窓会の夜 聞き慣れた笑い声
近況報告が 自慢とため息まじり
それでも嬉しい 隣にいるだけで
あの日の席順 思い出すみたいに
帰りの電車で 一人になった瞬間
窓に映る顔が 少し大人びて見えた
「また集まろう」って どこまで本気かな
送信しかけた メッセージ消した (うん…やめとくか)
同窓会の夜 終わってしまうけど
胸のざわめきは 明日も残ってる
二度とは戻れない 教室のにおいが
スマホの画面に ふっとよみがえる
じゃあね またいつか
口に出した「いつか」は たぶん遠いけど
歩き出す足音 重なって離れて
それでも心は 少し近くなれた気がした