路地の水かさが古い靴を越え
しみた冷たさが足首這い上がる
枯れ葉が風に巻かれて胸にぶつかる
濡れたその重みで鼓動が濁る
通行人は傘を差して急ぎすれ違う
俺の体がどれだけ濡れたか、誰も尋ねない
皆は雨が上がれば晴れると言うけれど
傘の中の空間は自分で埋めるしかない
人生の大雨は自分で浴びるしかない
誰も君の代わりにびしょ濡れになってはくれない
成長とは静かになることを学ぶこと
涙を襟元に隠し込む
昔、誰かの傘を借りてみたこともあった
雨粒が布地を叩いて同じリズム刻んだ
半分ほど歩いてからやっと気づいた、方向が違っていた
傘の縁から落ちる雨がやはり肩を濡らす
にじんだシャツの染みが肩に張り付く
どうしようもない道は自分で歩くしかない
皆はいつか誰かが岸に連れて行ってくれると言うけれど
波は自分で岸に打つしかない
人生の大雨は自分で浴びるしかない
誰も君の代わりにびしょ濡れになってはくれない
たとえ雲が切れて晴れるまで耐えても
この冷たさは自分だけの贈り物
たまに壁にもたれて肩で息をする
裾が乾いてはまた濡れる痕を数える
雨音だけが俺の言葉に応えて
水たまり映した顔は少し大人になった
本当は孤独は洪水の罠じゃないんだ
自分と自分が対話するための静けさなんだ
人生の大雨は自分で浴びるしかない
誰も君の代わりにびしょ濡れになってはくれない
歩き終えてやっとこの澄んだ感覚がわかる
これが命が俺にくれた 一番真実な刻印なんだ
雨はまだ降っている 足は止まらない